アイゼンハワー・マトリクス:具体例、無料テンプレート、毎日の使い方
アイゼンハワー・マトリクスは、「緊急か」「重要か」という2つの問いでタスクを分ける2×2の表です。分けた結果は、今やる、予定に入れる、任せる、やめる、の4つの行動になります。このガイドでは、学生、フリーランス、親のための実例つきで4つの領域を説明し、印刷できる無料のテンプレートと、実際に使い続けられる毎日10分の手順を紹介します。
- アイゼンハワー・マトリクス(緊急度・重要度マトリクスとも呼ばれます)は、タスクを4つの領域に分けます。実行(緊急かつ重要)、計画(重要だが緊急ではない)、委任(緊急だが重要ではない)、削除(どちらでもない)。
- 名前はドワイト・D・アイゼンハワーに由来します。彼は1954年の演説で「元学長」の言葉として「私には2種類の問題がある。緊急なものと重要なものだ。緊急なものは重要ではなく、重要なものは決して緊急ではない」と引用しました。
- スティーブン・コヴィーが『7つの習慣』(1989)で4つの領域の表を広め、成果を上げる人は第2領域(重要だが緊急ではない)により多くの時間を使っていると述べました。
- いちばん価値があるのは「計画」の領域です。大事な作業に日付がつかないままだと、あとで危機になって「実行」に入ってきます。
- 毎日10分以内で使えます。タスクを書き出し、2つの問いで分け、第2領域のタスクに日付をつけ、「実行」は最大3つまでにします。
アイゼンハワー・マトリクスとは?
アイゼンハワー・マトリクスは、タスクを2つの軸で分ける優先順位づけのツールです。緊急度(すぐに対応が必要で、待たせると実際に困るか)と重要度(自分の目標達成、健康、人間関係、収入に役立つか)。2つの軸で4つのマスができ、それぞれのマスに基本の行動があります。
名前はドワイト・D・アイゼンハワーに由来します。1954年8月19日、イリノイ州エバンストンのノースウェスタン大学で開かれた世界教会協議会第2回総会の演説で、彼は「私には2種類の問題がある。緊急なものと重要なものだ。緊急なものは重要ではなく、重要なものは決して緊急ではない」と述べました。Quote Investigatorによると、アイゼンハワーはこの言葉を名前が明かされていない「元学長」のものとしているので、考えを生み出したというより広めたというほうが正確です。表そのものを描いたことはありません。
2×2の表が有名になったのは、スティーブン・コヴィーの『7つの習慣』(原題 The 7 Habits of Highly Effective People、1989)で、そこでは時間管理のマトリクスと呼ばれています。コヴィーの中心的な考えはこうです。多くの人は緊急のタスクに追われ、1日じゅうその対応に追われています。けれども人生を本当に変える仕事(計画、学び、健康、人間関係)は、重要だが緊急ではない第2領域にあり、放っておいても取り組むきっかけは生まれません。
4つの領域の説明
| 領域 | 緊急? | 重要? | 行動 | よくある例 |
|---|---|---|---|---|
| 第1領域:実行 | はい | はい | 今日、自分でやる | 明日が締め切り、公開中のサイトの障害、子どもの発熱 |
| 第2領域:計画 | いいえ | はい | 日付と時間を決めてカレンダーに入れる | 試験の準備、運動、ポートフォリオ作り、四半期の振り返り |
| 第3領域:委任 | はい | いいえ | 任せる、自動化する、まとめる、小さくする | メールの多く、一部の会議、定型の依頼 |
| 第4領域:削除 | いいえ | いいえ | 手放すか、意識した休憩として残す | ダラダラスクロール、アプリの並べ替え、忙しいふり |
第1領域(実行):緊急かつ重要
本当の締め切りと本当の緊急事態です。第1領域を完全になくすことはできませんが、減らすことはできます。第1領域の多くは、第2領域のうちに予定に入れて取り組めなかった作業です。第1領域がいつもいっぱいなら、解決策はもっと手前にあります。
第2領域(計画):重要だが緊急ではない
前進はここにあります。今日やらなければならない理由がないので、まさにそのせいで後回しにされます。行動は「いつかやる」ではなく「日付と時間のブロックを決める」です。このガイドからひとつだけ持ち帰るなら、これにしてください。大きな第2領域の目標は、SMART目標として書き、毎週のタスクに分けるといちばんうまくいきます。
第3領域(委任):緊急だが重要ではない
誰かが待っているので急いでいるように感じても、自分の優先事項を前に進めないものです。ひとりで働いていて任せる相手がいないなら、「委任」とは、自動化する、テンプレートを作る、事務作業のブロックにまとめる、小さなバージョンにする、ということです。
第4領域(削除):緊急でも重要でもない
忙しいふりと気晴らしです。注意:休息は第4領域ではありません。睡眠、散歩、友だちとの時間は重要(第2領域)です。第4領域は、何か別のことを避けるためにしていることです。
アイゼンハワー・マトリクスの例:学生、フリーランス、親
理論は簡単ですが、自分のタスクを分ける段階で手が止まりがちです。3つの違う生活での現実的な例を見てみましょう。
学生
| 第1領域:実行 | 第2領域:計画 | 第3領域:委任 | 第4領域:削除 |
|---|---|---|---|
| 明日9時締め切りのレポート | 5週間後の期末試験に向けた復習計画 | 部屋の予約を誰がするかのグループチャット | もう理解した授業動画を「念のため」見直す |
| 試験の申しこみ(今日が締め切り) | 週3回のジム | グループのスライドの体裁を整える(分担する) | ノートアプリのデザインを作り直す |
フリーランス
| 第1領域:実行 | 第2領域:計画 | 第3領域:委任 | 第4領域:削除 |
|---|---|---|---|
| 今日が締め切りのクライアントの納品物 | 料金を上げる、料金表を更新する | 議題のない「ちょっと話せますか」の依頼。非同期の方法で返す | アクセス解析を1日5回見る |
| 契約中のクライアントのサイトの障害 | ポートフォリオの事例、新しいクライアントの開拓 | 経理のデータ入力。自動化するか外注する | 自分のロゴをまた手直しする |
親
| 第1領域:実行 | 第2領域:計画 | 第3領域:委任 | 第4領域:削除 |
|---|---|---|---|
| 明日の朝までに出す学校の書類 | 1週間の献立、夫婦の時間、自分の健康診断 | 洗濯物をたたむ。子どもでもできます(多少いびつでも大丈夫) | クラスの保護者グループのメッセージを全部読む |
| 発熱、今日の受診 | 子どもに朝のルーティンを教える | 食料品の買い物。ネットで注文する | ほとんど同じベビーカー12台を比べる |
印刷できるアイゼンハワー・マトリクスの無料テンプレート
このアイゼンハワー・マトリクスの無料テンプレート(A4またはレター、縦向き)を印刷して、キーボードの横に置いておきましょう。1週間に1枚、慌ただしい週なら1日1枚使います。タスク名は短く書きます。マスがあふれるなら、それもひとつの情報です。
アイゼンハワー・マトリクス 週/日付:____________
| 緊急 | 緊急ではない |
|---|---|
| 第1領域:実行(重要)今日、自分で。最大3つ。 | 第2領域:計画(重要)すべてに日付と時間のブロックを。 |
| 第3領域:委任(重要ではない)任せる、自動化、まとめる、小さく。 | 第4領域:削除(重要ではない)線で消して、おしまい。 |
今日の大事なこと3つ:1. ____________________ 2. ____________________ 3. ____________________
PDFがほしいときは、「テンプレートを印刷」を押して印刷画面の出力先で「PDFとして保存」を選ぶと、1ページのきれいなPDFになります。
アイゼンハワー・マトリクスを毎日使う方法(10分の手順)
- 頭を空にする(3分)。頭の中にあることを全部書き出します。タスク、返信するメッセージ、用事、アイデア。
- 分ける(3分)。ひとつずつ2つの問いを当てはめ、ひとつの領域に入れます。悩みすぎず、1タスク5秒で。
- 削除と委任(1分)。第4領域は線で消します。第3領域には、誰が何で対応するかを書くか、ひとつの事務作業ブロックにまとめます。
- 第2領域を予定に入れる(2分)。第2領域のタスクすべてに日付を、できれば時間のブロックも決めます。日付のない第2領域のタスクは実行されません。
- 第1領域を絞る(1分)。今日の第1領域は最大3つに。それより多いなら、一部は実は第3領域か、締め切りの交渉が必要なものです。
次に、結果を1日の計画に変えます。自然な次のステップはタイムブロッキングです。まず第1領域、いちばん調子のいい時間に第2領域のブロックをひとつ、第3領域は午後にまとめて。1週間単位では、週の振り返りのときに同じように分けます。GTDのような方法とも相性がいいです。
アイゼンハワー・マトリクスでよくある失敗
- 緊急なことと、強く対応を求められることを混同する。「至急」と書かれたメッセージは、送った人にとって急ぎでも、自分にとって緊急とは限りません。
- 何でも第1領域に入れる。すべてのタスクが「緊急かつ重要」なら、マトリクスは何も分けていません。最大3つと決めましょう。
- 第2領域を願いごとリストのままにする。日付のない第2領域は、少しきれいな「いつかやる」リストにすぎません。予定に入れましょう。
- 休息を第4領域として扱う。睡眠、運動、人間関係は重要です。第2領域に予定として入れないと、あとで第1領域の緊急な問題として対応に追われることになります。
- 任せる相手がいないのに「委任」する。ひとりで働いているなら、第3領域は「最小限にする」と読みかえましょう。自動化、テンプレート、まとめ処理、または断る。
- 月に1回だけ分ける。緊急度は毎日変わります。毎日2分の見直しは、月1回のきれいなマトリクスに勝ちます。
アプリでのアイゼンハワー・マトリクス:CORTEXの優先度と領域の対応
アイゼンハワー・マトリクスは、いつでも紙で使えます。タスクリストの中で使いたいなら、CORTEXは2×2の表は描きませんが、優先度と日付で4つの領域をきれいに表せます。CORTEXは、タスク、ワンクリックの1日の計画、時間記録、習慣を、XP・レベル・本物のごほうびで続けられる無料の生産性アプリです。
| 領域 | CORTEXでは |
|---|---|
| 第1領域:実行 | 優先度最優先または高+期限は今日(クイック追加:!!!または!p1+今日) |
| 第2領域:計画 | 優先度高または中+未来の日付と時刻、#目標名で目標とつなげる |
| 第3領域:委任 | 優先度低、短い見積もり(~15m)。共有の目標なら、タスクをほかの人に割り当てられます |
| 第4領域:削除 | タスクを削除する。時間を奪うものなら、習慣トラッカーでやめたい習慣(やらなかった日を数える)として記録する |
例:試験の復習計画 金曜16時 ~45m !p2 #試験と入力すると、日付、時刻、見積もり、目標のついた第2領域のタスクが1行でできます。

次に今日の計画を立てるを押します(1日の計画を参照)。期限切れのタスクを最初に、次に優先度順、次に短いものから並べ、時刻の決まったタスクはその場所に残し、すべてを空き時間に収めます。こうして第1領域のタスクと予定に入れた第2領域のタスクに、自動で時間のブロックがつきます。完了したタスクには優先度に応じたXPがつくので、地味な第2領域の作業にも、5週間後ではなく今日のうちにごほうびがあります。詳しくはタスクプランナーの紹介をご覧ください。
よくある質問
アイゼンハワー・マトリクスとは何ですか?
アイゼンハワー・マトリクスは、緊急度と重要度でタスクを4つの領域に分ける2×2の優先順位づけの表です。実行(緊急かつ重要)、計画(重要だが緊急ではない)、委任(緊急だが重要ではない)、削除(どちらでもない)。ドワイト・D・アイゼンハワーにちなんで名づけられ、1989年にスティーブン・コヴィーが広めました。
アイゼンハワー・マトリクスの例を教えてください。
学生なら、明日締め切りのレポートは第1領域、5週間後の期末試験の復習計画は第2領域、グループチャットのとりまとめは第3領域、ノートアプリの作り直しは第4領域です。フリーランスなら、今日の納品物は第1領域、料金の見直しは第2領域、議題のない「ちょっと話せますか」は第3領域、1日じゅうアクセス解析を見ることは第4領域です。
無料のテンプレートやPDFはありますか?
はい。このページには、A4とレター用の印刷できる無料のアイゼンハワー・マトリクスのテンプレートがあります。「テンプレートを印刷」を押して「PDFとして保存」を選べば、PDF版になります。
いちばん大事な領域はどれですか?
一般に、重要だが緊急ではない第2領域がいちばん価値があるとされています。計画、学び、健康、長期のプロジェクトが入っているからです。定期的に予定に入れると第1領域も小さくなります。多くの危機は、放っておかれた第2領域のタスクだからです。
アイゼンハワー・マトリクスのアプリはありますか?
多くのタスク管理アプリで、優先度と日付を使ってまねることができます。無料のCORTEXでは、領域を優先度(最優先・高、中、低)と期限に対応させ、「今日の計画を立てる」が自動で1日に配置します。アナログが好きなら、紙のテンプレートでも同じように使えます。
ひとりで働いている場合、「委任」とは?
任せる相手がいないなら、第3領域は「最小限にする」と考えましょう。自動化する、テンプレートを使う、ひとつの事務作業ブロックにまとめる、小さなバージョンにする、または断る。目的は、緊急だが重要ではないタスクに、いちばん調子のいい時間を奪われないようにすることです。
出典・参考文献
2分で1日の計画を立てよう
タスクをふだんの言葉で入力すると、CORTEXが時間のブロックに分けた無理のない1日を組み立てます。
無料で1日の計画を立てるアイゼンハワー・マトリクス
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