やることが多すぎるとき:すべてに押しつぶされそうなときにすること
やることが多すぎて押しつぶされそうなとき、速く働いてもあまり役立ちません。役立つのは、15分立ち止まることです。頭の中を全部紙に書き出し、4つの山(今日どうしても必要、今週中、待てる、手放すか人に任せる)に分け、今やることをひとつ選び、残りにはいつ取り組むかを書きましょう。押しつぶされる感覚は、たいていひとつの巨大なタスクからではなく、頭の中で同時にぐるぐる回っている何十ものやりかけの用事から生まれます。実験は、仕事を終えることではなく、具体的な計画を立てることだけで、それが頭から出ていくことを示しています。
- 押しつぶされる感覚は、用事の実際の大きさより、頭の中で抱えている未完了の用事の数から生まれます。
- やりかけのタスクに具体的な計画を立てると、そのことが頭に浮かぶ回数が減りました(Masicampo & Baumeister, 2011)。
- 負担になっていることについて書くと、実験でワーキングメモリの容量が大きくなりました(Klein & Boals, 2001)。
- 15分の計画:頭を空にする、4つの山に分ける、ひとつを選ぶ、残りを計画する、収まらないものは断る。
- 押しつぶされる感覚が何週間も続くなら、それは負担のかけすぎのサインです。そのときは、計画をうまくするより、やることを減らすことが役立ちます。
すべてが多すぎると感じる理由
押しつぶされそうなのは、やることリストのせいではありません。それを頭の中で持ち歩いていることのせいです。始めたタスク、約束、「まだやらなきゃ」のひとつひとつが開いたループで、頭はそれを抱えたまま、ときどき思い出させてきます。仕事中も、シャワーのときも、布団の中でも。こうしたループが30個もあると、脳は整理できなくなり、ひとつのメッセージだけを送ってきます。「多すぎる」。
E・J・マシカンポとロイ・バウマイスター(2011)は、やりかけの目標が人を落ち着かなくさせ、別のタスクへの集中を難しくすることを示しました。でも、それに具体的な計画、つまりいつ、どこで、どうやるかを書くだけで、タスクはまだ終わっていないのに、しつこい考えは消えました。だから、押しつぶされる感覚への最初の一歩は行動ではなく、用事を書き出し、それぞれをいつ行うか決めることです。
やることが多すぎるときの15分の計画
- 1分、立ち止まる。鼻からゆっくり吸って、口から長く吐くのを5回。リラックスのためではなく、10個の用事のあいだを飛びまわるのをやめるためです(詳しくはすぐに落ち着く方法で)。
- 紙に全部書き出す(5分)。タスク、約束、電話、心配、アイデア。1行にひとつ、並べかえも評価もせずに。やり方全体はブレインダンプで紹介しています。
- 4つの山に分ける(4分)。今日どうしても必要(今日が期限、または誰かが待っている)、今週中、待てる、手放すか人に任せる。「今日」の山には厳しく。たいてい2〜4つしか残りません。
- 今やることをひとつ選ぶ(1分)。いちばん楽になるもの、またはいちばん急ぎのもの。時間をとられるだけの細かい用事から始めないこと。
- 残りには、いつ取り組むかを書く(3分)。「木曜10時、佐藤さんへの見積もり」「金曜の昼食後、精算」。期限のないものは「あとで」のリストへ。これが、いちばん頭を軽くしてくれるステップです。
- 収まらないものは断る(1分)。メッセージを1通書きましょう。期限をずらす、タスクを渡す、新しい依頼を断る。例文は下にあります。
本当に急ぎのものを見分けるには
全部が「今すぐ」なら、どれも今すぐではありません。3つの問いが役立ちます。
- 今日やらなかったら、どうなる?答えが「たいしたことはない」なら、それは今日のものではありません。
- 誰かが待っている?ほかの人の手を止めている用事は、ほかの人の作業に影響しない用事より優先です。
- その期限は本物?それとも、そう見えるだけ?「急ぎ」の用事の多くには、誰も決めていない期限がついています。
重要さと緊急さで長い目で仕分けるには、アイゼンハワー・マトリクスが使えます。押しつぶされそうなほどつらいときは4つの山で十分で、マトリクスは落ち着いた日に回しましょう。
そして今日どれだけできるかを見積もるときは、少し引きましょう。ロジャー・ビューラーら(1994)は、人は自分の仕事にかかる時間を、前回もっと長くかかったとわかっていても、いつも少なく見積もることを示しました。「今日」の山には、思っているより少なく入れましょう。
断り方と、期限のずらし方:例文
計画では、押しつぶされる感覚を解決できないことがよくあります。仕事が、収まる量よりただ多いからです。そんなときは、やることを減らすことが役立ちます。自分に合わせて使える文をいくつか紹介します。
- 期限をずらす:「しっかり仕上げるために、火曜ではなく木曜までお時間をいただけますか?」
- 選んでもらう:「今AとBに取り組んでいます。Cが入った場合、どれを優先しましょうか?」
- 一部を先に仕上げる:「金曜までに最初の部分を仕上げ、残りは来週お送りします」
- 断る:「中途半端な仕事はしたくないので、今回はお引き受けできません」
謝ったり、1週間全体を説明したりする必要はありません。はっきりした答えのほうが、遅れた仕事より相手の役に立ちます。
押しつぶされる感覚が何週間も続くとき
1回きりの押しつぶされる感覚なら、紙と15分で解決できます。毎日戻ってくるなら、計画では足りません。1週間にある時間より、仕事がいつも多いのです。上司やお客さまと仕事の量について話し、始めているプロジェクトの数を減らし、毎日の終業時刻を決めましょう(仕事を終える儀式)。
週末でも取れない疲れ、冷めた気持ち、何も意味がないという感覚が加わるなら、燃え尽きを防ぐ方法を読み、医師や心理の専門家に相談しましょう。この記事は一般的な情報で、医療アドバイスではありません。
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CORTEX(誰でも無料)では、「クイック追加」で頭を空にできます。日付なしにひとつずつ入力し、必要ならすぐに日付をつけましょう。それから今日の計画を立てるを開きます。CORTEXが、今日の自分の時間に本当に収まるものを示し、余裕を残して、残りは「明日」や「あとで」に回すよう提案してくれます。アカウントがあれば、「今日の計画を立てる」を開くことができます。

よくある質問
やることが多すぎるとき、どうすればいい?
15分立ち止まりましょう。頭の中を全部書き出し、4つの山(今日、今週中、待てる、手放す)に分け、今やることをひとつ選び、残りにはいつ取り組むかを書きます。収まらないものは、ずらすか断りましょう。
そんなに多くないのに、押しつぶされそうに感じるのはなぜ?
やりかけの用事を全部同時に頭の中で抱えているからです。頭は、計画ができるまで未完了のタスクを思い出し続けます。書きとめて期限を与えると、仕事の量は同じでも、その感覚はたいていはっきり弱まります。
何からやればいいかわからないとき、どこから始めればいい?
誰かが待っている用事か、今日が期限の用事からです。そういうものがなければ、いちばん楽になるタスクを選びましょう。細かい用事から始めないこと。忙しくはなりますが、押しつぶされる感覚は減りません。
仕事が多すぎると上司に伝えるには?
具体的に、選択肢と一緒に伝えましょう。取り組んでいることを挙げ、どれを優先するか聞くか、新しい期限を提案します。「今AとBがあります。Cが入ったら、どちらが大事ですか?」のほうが、漠然とした「手が回りません」より伝わります。
ただの押しつぶされる感覚ではないのは、どんなとき?
何週間も続き、休んでもおさまらず、疲れきっている、よく眠れない、何も意味がないと感じる、といったときです。医師や心理の専門家に相談しましょう。どうしたらいいかわからないほどつらいときは、いのちの電話(フリーダイヤル0120-783-556、毎日16〜21時。ナビダイヤル0570-783-556、毎日10〜22時)に、命にかかわる緊急時は119に電話してください。
出典・参考文献
- Masicampo, E. J. & Baumeister, R. F. (2011). Consider it done! Plan making can eliminate the cognitive effects of unfulfilled goals. Journal of Personality and Social Psychology
- Klein, K. & Boals, A. (2001). Expressive writing can increase working memory capacity. Journal of Experimental Psychology: General
- Buehler, R., Griffin, D. & Ross, M. (1994). Exploring the "planning fallacy": Why people underestimate their task completion times. Journal of Personality and Social Psychology
- いのちの電話(日本いのちの電話連盟)
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