勉強のやる気がまったく出ないときの対処法
勉強のやる気を出すには?小さくはっきりした一歩から始めましょう。今日答えを見つける問いを3つ書き、スマホを別の部屋に置いて、25分のタイマーをセットします。何度も読み直す代わりに、理解度を自分でテストするほうが効果が高く、進んでいる実感も早く得られるので、続けたくなります。このページでは、勉強を始めにくい理由、今日のプラン、研究でいちばん成果が出たテクニック、範囲が多すぎるときの対処法を紹介します。
- 勉強が始めにくいのは、成果(試験の結果や成績)が出るまで時間がかかり、範囲が大きくてあいまいに感じられるからです。
- まずは今日取り組む具体的な問いを3つ決め、25分の勉強時間を確保し、スマホを部屋の外に置きましょう。
- Dunloskyら(2013)のレビューでは、自分でテストすることと分散学習がいちばん効果的とされ、マーカーを引くことと読み直すことは低い評価でした。
- 文章を思い出す練習をした学生は、読み直しただけの学生より1週間後によく覚えていました(Roediger & Karpicke, 2006)。
- 数日に分けて勉強するほうが、同じ時間を1回で勉強するより記憶に残ります(Cepedaら, 2006)。
勉強したくない理由(そしてそれは怠けではない)
勉強には、脳が好まない3つの特徴があります。ごほうびが遠い(試験は1か月後)、タスクがあいまい(「歴史を勉強する」)、成果がすぐに見えない。反対側には、1秒でごほうびをくれるスマホがあります。スマホが勝つのも無理はありません。なぜ物事を後回しにするのかは、先延ばしをやめる方法で詳しく紹介しています。
幸い、この3つはどれも変えられます。小さな目標でごほうびを近づけ、具体的な問いであいまいさを減らし、理解度を自分でテストし、できたことにチェックを入れることで進み具合を見えるようにしましょう。
勉強のやる気を出す方法:今日のプラン
- 問いを3つ書く。「4章」ではなく「第一次世界大戦の原因は?光合成とは?積の微分はどう計算する?」。問いははっきりした目標になります。
- スマホは別の部屋へ。机の上に伏せるのではなく。エイドリアン・ウォードら(2017)は、机の上にスマホがあるだけで注意力のテストの成績が下がることを見つけました。その後の実験では必ずしも確認されていませんが、スマホを置いてくるのにコストはかかりません。
- 25分、そして休憩。カウントダウンを始め、終わったらやめてもいいと自分に約束します。ブロックの設定はポモドーロ・テクニックで。
- いちばん簡単な問いから。最初にひとつ解けると、勢いがつきます。
- 最後に理解度をテスト。ノートを閉じて、3つの問いに何も見ずに答えます。わからなかったことは明日のために書いておきます。
本当に効果のある勉強のテクニック
ジョン・ダンロスキーら(2013)は、よく使われる10の勉強法について、何百もの研究を分析しました。
| テクニック | レビューでの有用性 | やり方 |
|---|---|---|
| 自分でテストする(思い出す練習) | 高い | 問題、単語カード、過去問、ノートなしで声に出して説明する |
| 分散学習 | 高い | 同じ内容を、一度に全部ではなく1日後、3日後、7日後に |
| 「なぜ」と問う | 中程度 | ひとつひとつの情報に「なぜそうなるのか?」と問う |
| 交互練習 | 中程度 | 同じ種類の問題を10問続けるのではなく、違う種類を混ぜる |
| 要約、キーワード | 低い | 補助としてだけ役立つ |
| マーカーを引く、読み直す | 低い | わかった気にはなるが、記憶にはあまり残らない |
ヘンリー・ローディガーとジェフリー・カーピック(2006)は、これを実験で示しました。文章を読んだあとに思い出そうとした学生は、読み直した学生より、1週間後に多くを覚えていました。勉強した直後は、自信がないと感じていたにもかかわらずです。ニコラス・セペダら(2006)は何百もの実験をまとめ、数日に分けた勉強が、同じ時間を1回で勉強するより成果が高いことを示しました。
範囲が多すぎるとき
勉強する範囲が膨大だと、手が止まりがちです。小さく分けましょう。
- 章や単元を書き出す(たとえば定期テストの20単元)。
- 試験までの日数を数え、復習のために2日を引く。
- 単元を日ごとに振り分ける。「今日は2単元」になるかもしれません。
- 毎日:新しい内容と、前日の内容の短いテスト。
こうすれば「生物を全部覚える」ではなく、「今日は細胞と光合成、3ブロック」になります。
続けるためのごほうびと進み具合
- チェックを入れる。解いた問い、終えたブロックごとにひとつチェック。目に見える進み具合はやる気になります(やる気が出ないときの動き出し方も参照)。
- すぐにもらえる小さなごほうび。3ブロック終えたら散歩、おやつ、ドラマ1話。前もって決めて、あとから条件を変えないようにしましょう。
- 同じ時間、同じ場所。毎日同じ時間に同じ机で。脳が「ここは勉強する場所」と覚えます。
- 罪悪感はなし。1日休んだ?明日戻ればいいだけです。罪悪感は、かえって先延ばしを長引かせがちです。
今すぐ試そう:3つの問いと25分
CORTEX(誰でも無料)なら、クイック追加(Qキー)で「生物:問い3つ 今日 ~25m」と入力し、そのタスクで25分の集中タイマーを始められます。タスクを終えるたびにXPがもらえ、進み具合がすぐに見えます。復習には「10分テスト」という毎日の習慣を加えましょう。

よくある質問
やる気が出ないとき、どうやって勉強を始めればいい?
今日の具体的な問いを3つ書き、スマホを別の部屋に置いて、終わったらやめてもいい25分のタイマーをセットしましょう。いちばん簡単なものから始めます。最後に何も見ずに答えられるか確かめれば、進んだ実感が得られ、次の勉強にも取りかかりやすくなります。
勉強の怠け癖を直すには?
怠けに見えるものは、たいてい性格の欠点ではなく、始めにくさです。最初の一歩を小さくし、スマホを遠ざけ、短いタイマーをセットし、何ブロックか終えたあとの小さなごほうびを決めましょう。勉強する時間と場所を決めることも役立ちます。
効果的な勉強法は?
大規模な研究レビュー(Dunloskyら, 2013)によると、いちばん効果があるのは、自分でテストすることと分散学習です。読み直しやマーカーはわかった気にさせてくれますが、長く覚えておくにはあまり役立ちません。
休憩なしで何分勉強すればいい?
多くの人には、25〜50分と短い休憩が合います。休憩なしの長いマラソンは、同じ時間をいくつかのブロックや数日に分けるより、たいてい効果が低くなります。
範囲が多すぎるときはどうする?
単元を書き出し、試験までの日数を数えて、復習の余裕を残して振り分けましょう。毎日、新しい内容と前日の内容の短いテスト。一度に全部は無理でも、毎日少しずつなら取り組めます。
出典・参考文献
- Dunlosky, J. et al. (2013). Improving students’ learning with effective learning techniques. Psychological Science in the Public Interest
- Roediger, H. L. & Karpicke, J. D. (2006). Test-enhanced learning. Psychological Science
- Cepeda, N. J. et al. (2006). Distributed practice in verbal recall tasks. Psychological Bulletin
- Ward, A. F. et al. (2017). Brain drain: The mere presence of one’s own smartphone reduces available cognitive capacity. Journal of the Association for Consumer Research
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