運動のやる気を出す方法:やる気がなくても回る仕組み
運動のやる気を出すには?すごい記録ではなく続けることを計画しましょう。調子の悪い日でもできる最低ライン(たとえば10分)を選び、取り組む曜日、時間、場所を決め、服を前もって用意し、待っていてくれる人と約束します。やる気には波がありますが、習慣は残ります。このページでは、運動を始めにくい理由、7つのステップ、運動の習慣ができるしくみについての研究、楽しみなことと運動を組み合わせる方法を紹介します。
- 運動では、強度より継続が大切です。無理なく続けられる短い運動のほうが、意気込んで立てても途中でやめてしまう計画より役立ちます。
- ジムに入会したばかりの人では、週4回以上を約6週間続けたときに運動が習慣になりました(Kaushal & Rhodes, 2015)。
- 具体的な「if-then」プラン(いつ、どこで、何を)は、メタ分析で身体活動を増やしました(Bélanger-Gravelら, 2013)。
- お気に入りのオーディオブックをジムだけで聴けるようにした人は、効果は弱まっていったものの、より頻繁に運動しました(Milkmanら, 2014)。
- WHOは大人に週150〜300分の中強度の活動をすすめていますが、10分でも、どんな動きも意味があります(Bullら, 2020)。
運動を始めにくい理由
運動には大きな「手間」があります。着替える、移動する、汗をかく、シャワーを浴びる。体力、気分のよさ、健康というごほうびはゆっくりやってきますが、ソファはすぐにごほうびをくれます。しかも、基準を高くしすぎて(「月曜から毎日1時間」)、数日であきらめてしまうことがよくあります。
だから、やる気を待つ方法はうまくいきません。うまくいくのは、始めを小さくすることと、前もって計画することで、運動を自動的なものにすることです。全般的な原則はやる気が出ないときの動き出し方で紹介しています。
運動のやる気を出す7つのステップ
- 最低ラインを選ぶ。10分、スクワット5回、近所を1周。最低ラインは調子の悪い日のためのもので、調子のいい日はもっとやればいいのです。
- 決まった曜日、時間、場所。「月・水・金の7時にリビングで」。予定のように書きこみます。
- 前の晩に準備する。服は椅子の上に、水のボトルは玄関に、運動の動画はスマホに保存。
- 今ある習慣につなげる。「朝のコーヒーのあとに運動着に着替える」。if-thenプランニングも参照。
- 仲間を見つける。誰かが待っていると、やめにくくなります。「今日やった?」のメッセージだけでも十分です。
- 運動を好きなことと組み合わせる。お気に入りのポッドキャストやドラマは運動中だけ。
- 記録する。毎日の記録にチェックが並ぶと、それ自体がごほうびになり、続けられている証拠にもなります。
運動の習慣ができるしくみ:研究でわかっていること
ナヴィン・カウシャルとライアン・ローズ(2015)は、フィットネスクラブの新しい会員を12週間追いかけました。運動が習慣になったのは、週4回以上を約6週間続けたときでした。回数のほかに、一貫していること、つまり同じくらいの時間に同じような流れで運動することも役立ちました。
一般に、習慣ができるまでには「21日」の神話よりも長くかかります。別の研究では、毎日取り組む新しい行動が自然にできるようになるまでに平均で約2か月かかりました(Lallyら, 2010)。詳しくは習慣を身につける方法で。
具体的な計画も役立ちます。アメリ・ベランジェ=グラヴェルら(2013)のメタ分析では、「いつ、どこで、どう運動するか」を書いた人は、漠然とした意図だけの人より体を動かしていました。効果は小〜中程度ですが、かかるのは数分だけです。
役に立つごほうび(と逆効果のごほうび)
キャサリン・ミルクマンら(2014)は、夢中になれるオーディオブックを、ジムでだけ聴けるようにしました。その人たちは対照群より頻繁にジムに通いましたが、効果は数か月で弱まりました。これはテンプテーション・バンドリング(誘惑の抱き合わせ)と呼ばれ、「やらなきゃ」と「やりたい」を組み合わせる方法です。
- 役立つ:運動中だけのポッドキャスト、音楽、ドラマ。走ったあとの友だちとのコーヒー。トラッカーのチェック。
- 逆効果:運動のたびに食べ物をごほうびにする、3回運動したら「1週間休み」。目標を台なしにします。
どれくらい体を動かせばいい?
世界保健機関(WHO)は、大人に週150〜300分の中強度の活動(または75〜150分の高強度の活動)と、週2回以上の筋力を強める運動をすすめています。そのうえで、どんな動きにも意味があること、短い時間でもかまわないことを強調しています(Bullら, 2020)。
ただ、最初はすすめられた量を満たすことではなく、習慣を作ることが目的です。続けられる週3回の10分は、やめてしまう毎日1時間よりいいスタートです。健康上の問題があるなら、新しい種類の運動は医師に相談しましょう。この記事は一般的な情報で、医療アドバイスではありません。
今すぐ試そう:最初の運動の予定を入れる
CORTEX(誰でも無料)では、運動を「週3回」のような頻度の習慣にするか、くり返しのタスクにできます。クイック追加(Qキー)で「運動 毎週月曜 7時 ~10m」と入力しましょう。できた日は習慣の連続記録に表示され、XPがもらえます。病気や休暇のときは習慣を休止すれば、連続記録は途切れません。

よくある質問
やる気が出ないとき、どうやって運動すればいい?
調子の悪い日でもできる最低ライン(たとえば10分)まで運動を小さくし、決まった曜日、時間、場所に予定を入れ、前の晩に服を用意しましょう。誰かと約束し、運動を楽しいことと組み合わせます。
家で運動するやる気を出すには?
決まった場所と時間を選び、マットと動画を用意し、短い運動から始めて、できた日にチェックを入れましょう。家では、「朝のコーヒーのあと」のように今ある習慣につなげることも役立ちます。
ランニングのやる気を出すには?
最初の目標はとても低く、靴をはいて10分外に出るだけに。同じ時間に走り、お気に入りのポッドキャストは走るときだけにしましょう。ランニング仲間やグループがいると、さらに始めやすくなります。
運動が習慣になるまでどれくらいかかりますか?
人と頻度によって違います。ジムに入ったばかりの人は、週4回以上を約6週間続けたときに習慣ができていました(Kaushal & Rhodes, 2015)。21日ではなく、数か月単位で考えましょう。
運動を休んでしまったらどうする?
大げさに考えなくて大丈夫です。次の予定の日に、最低ラインだけでも戻りましょう。「2日続けて休まない」のルールが役立ちます。罪悪感は、かえって次の休みにつながりがちです。
出典・参考文献
- Kaushal, N. & Rhodes, R. E. (2015). Exercise habit formation in new gym members: a longitudinal study. Journal of Behavioral Medicine
- Bélanger-Gravel, A., Godin, G. & Amireault, S. (2013). A meta-analytic review of the effect of implementation intentions on physical activity. Health Psychology Review
- Milkman, K. L., Minson, J. A. & Volpp, K. G. M. (2014). Holding the Hunger Games hostage at the gym. Management Science
- Lally, P. et al. (2010). How are habits formed. European Journal of Social Psychology
- Bull, F. C. et al. (2020). World Health Organization 2020 guidelines on physical activity and sedentary behaviour. British Journal of Sports Medicine
最初の習慣を追加しよう
きっかけと1日の目標を決めた習慣をひとつ。スマホでチェックして、連続記録を伸ばしていきましょう。
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