スクロールをやめる方法:終わりのないフィードに対抗する8つのステップ
スクロールをいちばん効果的に減らすには、意志の力ではなく環境を変えましょう。いつ、なぜスマホに手が伸びるかを確かめ、引きこまれるアプリをホーム画面から外してログアウトし、退屈な時間のための代わりの行動を用意し、夜はスマホを寝室の外で充電します。終わりのないフィードには、自然に止まるところがありません。だから「もう1本だけ」が、すぐに1時間に変わります。研究は、利用時間の上限設定、アプリを開く手間を増やす工夫、画面のグレースケール設定などの事前対策が、その場で抵抗するよりずっと役立つことを示しています。
- フィードは、終わりがないように作られています。問題はあなたではなく、自然に止まれる場所がないことです。
- ある実験によると、SNSの利用の約3分の1はセルフコントロールの問題によるもので、前もって設定した上限で利用が減りました(Allcottら, 2022)。
- グレースケールのモードで、大学生のスマホの時間が1日数十分減りました(Holte & Ferraro, 2020)。
- 布団の中でのスマホ利用は、睡眠の質の低下や強い疲労感と関連しています(Exelmans & Van den Bulck, 2016)。
- 8つのステップ:きっかけ、ひと手間、グレースケール、代わりの行動、ロック解除の前の問い、手の届かないスマホ、夜の境界線、クリーンな夜。
スクロールがやめられない理由
本には最後のページがあり、ドラマのエピソードには終わりがあります。フィードには、そうしたものが何もありません。指をすべらせるたびに何かおもしろいものが出てくるかもしれず、それがいつかわからないので、脳は試し続けます。そこに疲れが加わります。夜、いちばん力が残っていないとき、スクロールは「休む」いちばん簡単な方法です。実際には、休めていないのですが。
ハント・オルコット、マシュー・ゲンツコウ、リーナ・ソング(2022)は、大規模な実験で、SNSの時間のおよそ3分の1がセルフコントロールの問題によるものだと推定しました。人々は、自分でもスマホの時間を減らしたいと思っていたのです。前もって上限を設定できると、スマホの時間は減りました。だから、もっと強い意志を探すのではなく、スマホを手に取る前にできる対策を考えましょう。
スクロールをやめる8つのステップ
- 自分のきっかけを見つける。2日間、いつスマホに手が伸びるかを書きましょう。退屈、待ち時間、いやなタスク、さびしさ、布団。きっかけがわかれば、対策を考えられます。
- ひと手間を加える。いちばんスクロールするアプリは最後の画面のフォルダに移し、ログアウトして、通知をオフにしましょう。数秒増えるだけで、決めるための時間ができます。
- グレースケールをオンにする。色があると、フィードはより魅力的になります。ホルテとフェラーロ(2020)が報告した実験では、グレースケールのモードで大学生のスマホの時間が1日数十分減りました。
- 代わりの行動を用意する。退屈なときのために、ほかのものを手の届くところに。本、短い散歩、ストレッチ、ポッドキャスト。
- ロックを解除する前に問う。「今、何のためにスマホを取るの?」答えがあるなら(メッセージ、地図、支払い)、それをしてスマホを置きましょう。答えがないなら、それこそがきっかけです。
- 仕事や勉強のときは、スマホを手の届かないところに。机の上に画面を伏せて置くのではなく、別の部屋かかばんの中に。何十回もの小さなチェックをしなくて済みます。
- 夜の境界線を決める。決めた時刻から、スマホは廊下か台所で充電します。リーズ・エクセルマンスとヤン・ファン・デン・バルク(2016)によると、布団の中でスマホを使う人は、睡眠が悪く、疲れも大きくなっていました。
- 利用時間ではなく、スマホを見ずに過ごせた夜を数える。布団の中でスクロールしなかった夜に、チェックを入れましょう。1回うまくいかなくても、ゼロからやり直すのではなく、次の夜に続けるだけです。
夜の布団の中でのスクロール
よくあるうえに影響も大きいのが、寝る直前のスクロールです。布団の中で、「5分だけ」と思いながら。代償は2倍です。睡眠を失い、次の朝を疲れたまま始めることになります。その裏には、リベンジ夜更かしがあることもよくあります。用事でいっぱいの1日のあと、夜のスマホだけが、自分だけの時間なのです。
- 自分の時間を早めにとる。洗面所に行く前に、好きなことに30分。
- スマホ以外の方法で、1日を締めくくる。短い夜のルーティン。明日の準備、身じたく、本を数ページ。
- ふつうの目覚まし時計。スマホを枕もとに置かなければならない、いちばんよくある言い訳がなくなります。
うまくいかないこと
- 全部消して、明日から新しい生活を始める。急な禁止は、たいてい数日しかもちません。続けられる小さな変化のほうがいいのです。
- 罪悪感。1時間スクロールしたあとの罪悪感は気分を悪くし、悪い気分は、次のスクロールのよくあるきっかけになります。
- ひと手間のない上限。ワンタップで無視できるスマホの時間の上限は、ログアウトしてフォルダにしまったアプリより効きません。
スマホなどの画面を見る時間を減らす1週間の計画は、デジタルデトックスで紹介しています。
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よくある質問
スクロールをやめるには?
環境を変えましょう。きっかけを見つけ、引きこまれるアプリをホーム画面から外してログアウトし、グレースケールをオンにし、退屈なときの代わりの行動を用意して、夜はスマホを寝室の外で充電します。前もって決めたことのほうが、その場で抵抗するより効きます。
やめたいのに、ずっとスクロールしてしまうのはなぜ?
フィードには終わりがなく、ごほうびは不規則にやってくるので、脳は試し続けます。いちばんスクロールしやすいのは、疲れているとき、退屈なとき、いやなタスクを後回しにしているときです。弱い性格のせいではなく、人を引きとめるように作られた環境のせいです。
夜の布団の中でのスクロールをやめるには?
スマホを寝室の外で充電する時刻を決め、ふつうの目覚まし時計を買い、自分の時間は夜の早めにとりましょう。短い夜のルーティンが、フィードを見る代わりに、落ち着いて1日を締めくくる助けになります。
グレースケールは役立ちますか?
大学生を対象にした実験では、役立ちました。グレースケールのモードで、スマホの時間が1日数十分減りました。色があるとアプリがより魅力的になり、灰色の画面はあまり引きつけません。1週間試してみましょう。
スマホの時間はどれくらいだと多すぎる?
誰にでも当てはまる数字はありません。分数より大事なのは、スマホが睡眠、集中、大切な人やことのための時間を奪っているかどうかです。奪っているなら、減らすときです。
出典・参考文献
- Allcott, H., Gentzkow, M. & Song, L. (2022). Digital addiction. American Economic Review
- Holte, A. J. & Ferraro, F. R. (2020). True colors: Grayscale setting reduces screen time in college students. The Social Science Journal
- Exelmans, L. & Van den Bulck, J. (2016). Bedtime mobile phone use and sleep in adults. Social Science & Medicine
最初の習慣を追加しよう
きっかけと1日の目標を決めた習慣をひとつ。スマホでチェックして、連続記録を伸ばしていきましょう。
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