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依存の強い欲求と衝動への対処のしかた

· 更新日

強い衝動を感じたら、まず状況を変え、その感覚と、すぐに行動することを切り離しましょう。体に何が起きているかに気づき、ふつうに呼吸して、用意しておいた代わりの行動を使います。アルコールや薬物の使用、生活に害を及ぼす強迫的な行動が関わる場合、こうした練習は専門家の助けを補うものです。

要点
  • 強い衝動は体験であって、従わなければならない命令ではありません。
  • 10分は練習を整理するためのもので、すべての欲求が続く時間を決めるものではありません。
  • 代わりの行動と支えの連絡先は、落ち着いているときに用意しておきましょう。

強い欲求とは、アージサーフィンとは

依存の強い欲求(渇望)とは、物質に手を伸ばしたり、特定の行動をしたりしたいという強い気持ちです。おなかの緊張や手のそわそわした動き、ほっとする場面のイメージ、今すぐ行動しなければという考えに気づくかもしれません。アージサーフィンは、そうした衝動を、いつもの行動を自動的にすることなく観察する方法です。その感覚を好きになる必要も、落ち着いた人に見える必要もありません。大事なのは、次の一歩を選ぶ余地を残すことです。

ボーエンらは、マインドフルネスを使った治療後のケアのプログラム全体を研究しました。この記事の短い練習は、そのプログラムと同じではありません。だから、治療プログラム全体の効果を、この練習だけの効果とみなしたり、治ることを約束したりはできません。専門家と決めた計画がすでにあるなら、まずそれを使いましょう。このスキルは追加の助けであって、人と連絡をとらずにどれだけ耐えられるかのテストではありません。

最初の10分:ステップごとにすること

0〜2分:場所を変える。ものを置くか、いつもの反応が始まる状況から離れましょう。楽に座り、足を床につけて、自分の言葉で言います。「強い衝動に気づいている。すぐ次の一歩は、自分で選べる」。飲酒や薬物の影響があるときや、危険な状況にあるときは、まず安全と助けを確保しましょう。ひとりでする練習は、急ぎの健康の問題の解決の代わりにはなりません。

2〜5分:感覚を言葉にする。衝動をいちばん強く感じるのはどこ?しめつけ、熱さ、ぴりぴりした感じ、動きたい気持ち?無理に息を止めず、ふつうに呼吸しましょう。目は開けたままでかまいません。体に注意を向けると緊張が強まるなら、部屋の中にあるものの名前を挙げて、注意をまわりに向けましょう。

5〜8分:変化に気づく。感覚は強くなることも、弱くなることも、戻ってくることもあります。決まった経過を無理に起こす必要はありません。今何が役立つかを問いましょう。別の部屋、食事、用意した活動、それとも会話?

最後の2分:選んだ一歩をする。1文書いて、代わりの行動に移りましょう。衝動がまだ強いなら、支えの計画を使います。カウントダウンの終わりは、それまでに楽にならなければならない期限ではありません。

紙を見つけることと最初の一歩は、落ち着いているときにも練習しておきましょう。身近な人に電話したいなら、どんな支えがほしいかを前もって決めておきます。評価なしの短い会話のほうが、相手が正しい言葉を自分で当ててくれるのを期待するより、具体的なお願いになるかもしれません。相手が出られないときの2つ目の選択肢も確かめておきましょう。計画は、すべての条件がいつも完璧にそろうことを求めるのではなく、ふつうの1日に合っているべきです。

自分を評価するのではなく、衝動の直前の瞬間を書く

ウッドとルンガーは、習慣と、くり返される状況とのつながりを説明しています。自分で観察するには、衝動の直前の瞬間で十分です。「授業から帰って、スマホを持ってベッドに座った」は、変えられる場所を示しています。「自分には意志の力がない」は、何を別のやり方で用意すればいいかを教えてくれません。自分の性格についての物語を書き足さずに、カメラのように状況を書いてみましょう。

HALTという略語は、空腹(Hungry)、怒り(Angry)、さびしさ(Lonely)、疲れ(Tired)を思い出させてくれます。これは問いかけのための助けで、診断でも完全な説明でもありません。昼ごはんを食べる時間がなかったなら、呼吸は食事の代わりになりません。つながりが必要なら、ひとりでメモをとるだけでは足りないかもしれません。今必要だと思うことをひとつ選び、具体的な行動で満たしましょう。推測はあとで直せます。すぐ次の瞬間を大切にするのに、すべての原因を理解している必要はありません。

授業とアルバイトのあとの例

授業とアルバイトのシフトのあと、部屋に帰ってすぐ、つい長時間見続けてしまうコンテンツを開く学生を想像してみましょう。休息をまるごと取り上げるつもりはありません。夜の始まりを変えます。スマホはベッドから離れた充電器に置き、食事を用意して、終わりがはっきりした休憩を選ぶのです。代わりの行動として、また勉強をする必要はありません。それでは、長い1日のあとにふつうに息をつきたいという必要を見落とすかもしれません。

計画はこうです。「帰ってスマホに手が伸びたら、まず画面なしで食事の席につく」。ゴルヴィツァーとシーランは、if-thenの計画の研究をまとめました。こうしたメモは反応を用意してくれますが、欲求が消えることを保証するものではありません。家族との連絡や交通の確認にスマホが必要なら、問題になっている使い方の部分を変えましょう。本当の用事を無視するルールは、ふつうの1週間ではすぐに使えなくなります。

練習を難しくする失敗

強いところを見せるためだけに、いちばん強い刺激のそばにとどまらないこと。離れてかまいません。衝動がもう消えたかを何度も確かめないことも大事です。そうすると、休憩が効果のテストに変わってしまいます。数字の評価が役立つなら、練習の前とあとのだいたいの比較で十分です。すべての感覚の正確な測定も、体がどれくらい速く落ち着くべきかについての他人の説明との比較もいりません。

アプリを開きたいというふつうの衝動を、物質への依存の問題全体と同じにしないこと。NIDAは、危ない状況への対処を、もっと広いケアの中に位置づけています。段取りのシートは、ひとりで断つための計画ではありません。治療を受けているなら、1回の練習のあとにそれを変えないこと。まだ助けがなく、行動が害をもたらしているなら、完璧な記録を待たないでください。不完全な記録でも、専門家との会話は始められます。

印刷できる衝動の記録

強い衝動の、自分の記録

1枚のシートにひとつの場面。ブラウザで印刷またはPDF保存、登録不要。

問い自分のメモ
衝動の直前の状況
体の感覚と考え
考えられる必要
試した代わりの行動
頼れる人や助け
次のために用意すること

シートは、その場面のあとで書きこんでもかまいません。答えがわからない欄は空けておきましょう。見直すときは、まず代わりの行動がすぐに使えたかを確かめます。用意してあったのか、それともいちばんつらい瞬間に考え出して手配しなければならなかったのか。楽だった瞬間と大変だった瞬間をひとつずつ比べましょう。違いは強い決意ではなく、早めの食事、別の部屋、電話に出てくれた人だったのかもしれません。

裏には、自分への信じられる1文を書いておけます。「1か月全部を解決しなくていい。すぐ次の安全な一歩を選ぶ」。信じていない励ましはいりません。紙は、探さなくても見つかる場所に置きましょう。いつも別の場所にあるなら、新しいテクニックを足す前に、置き場所を直します。助けは、エネルギーが少なく、長い書類を分析したくないときにも、使いやすくあるべきです。

衝動がもう行動になってしまったとき

まず安全と、起きたことによる影響への対処をしましょう。それから、「もうどうでもいい」という考えが残りの1日を決めてしまう前に止めましょう。できごとを事実として書き、頼れる支えに戻ります。落ち着いたら、変えられるもっと前の場所を探しましょう。抜いた食事、遅い仕事の終わり、連絡のとれなかった人。違う障害には違う準備が必要で、いつもきびしい禁止が必要なわけではありません。

ブライネスとチェンは、失敗のあとの自分へのやさしい態度と、よくしようとするやる気を研究しました。それを、行動と結びついた1文にしましょう。「大変だったけれど、今、役立つことをひとつ用意する」。結果を無視することや、必要なケアを後回しにすることではありません。物質や深刻な害が関わるなら、専門家に相談しましょう。記録は話し合いのためのもので、次の大変な日々をひとりで乗り切らなければならないと証明するためのものではありません。前より多くの助けを頼んでかまいません。

CORTEXがどう役立つか

休息のモジュールでは、気持ちの切り替えが難しい場面の前に、心地よいガイドつきの呼吸を試せます。合わなければ止めましょう。習慣には、代わりの行動をひとつと、手の届く週の目標を加えます。数の目標なら一部だけの実行を、減らしたい習慣ならつまずきを記録できます。このデータは入力した行動を表すもので、依存を評価したり、物質の使用が安全だと確かめたりするものではありません。

ジャーナルの夜のふり返りに、何が起きて、何が役立ち、明日のために何を用意するかを書きましょう。計画には、助けへの連絡か、環境の準備をひとつ加えます。CORTEXは依存を治療せず、ほかのアプリをブロックせず、欲求を見つけることもしません。紙は自動ではアカウントに移りません。次は、再発のあとの計画、習慣づくり、ガイドに進めます。

これは一般的な情報で、医療アドバイスではありません。困りごとが続く場合や物質が関わる場合は、専門家に相談してください。日本では、各都道府県の精神保健福祉センターで依存症の相談ができ、依存症対策全国センターのサイトで相談先や医療機関の情報を探せます。

よくある質問

衝動は10分で消えないといけない?

いいえ。時間の区切りは練習を整理するためのもので、欲求が続く時間を予測するものではありません。まだつらいなら、決めておいた支えを使いましょう。もう一度タイマーをセットすることが、次の最善の行動とは限りません。

体を観察すると、いらいらしてしまうときは?

目を開けたまま、まわりを見て、まわりにあるものの名前を挙げましょう。場所を変えたり、支えてくれる人と話したりしてもかまいません。練習は自由に選べるもので、不快感が強まっているのに最後まで続ける必要はありません。

記録は治療の代わりになりますか?

いいえ。状況を書く助けにはなりますが、依存を見分けたり、治療を選んだりはしません。助けを受けているなら、観察を相談に持っていきましょう。シートをもとに、自分で指示を変えないでください。

どれくらいの情報を書けばいい?

変えるところをひとつ見つけられるくらいで十分です。最初は、状況、試した代わりの行動、用意することひとつで足ります。毎日の完全な記録は、助けを受けるための条件ではありません。

出典・参考文献

短い休憩を試そう

登録して初期設定を終えたら、休息を開き、心地よい呼吸の練習を選びましょう。スマホそのものが衝動を呼び起こすなら、紙の計画を使いましょう。

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